スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2021年1月11日 (月)

競泳・瀬戸大也 「いかに自分が恵まれた環境にいて身勝手な考えをしていたかを痛感」2月、5カ月ぶりの復帰戦にコメント発表

11日 競泳の瀬戸大也(26)の所属マネージメント会社が、2月4日から東京アクアティクスセンターで行われる「ジャパンオープン2020」(アクアティクスセンター)へのエントリー、新たな所属先を発表し、瀬戸が昨年の騒動で受けた処分の解除に伴って事務所を通じコメントした。瀬戸は女性問題で昨年末まで日本水泳連盟により活動停止処分を受けていた。その間、日本水連の教育プログラム、JOC (日本オリンピック委員会)のインテグリティ教育プログラムの受講を義務付けられた。21年 1 月1日で活動停止処分も解除され、競技活動も再開。同大会には、2 00 m個人メドレー、 400m 個人メドレー、 200m バタフライ)にエントリーし、騒動で以前の所属先(ANA)を失ったため、新たに「 TEAM DAIYA 」 を結成し東京都水泳協会に登録した。昨年9月の埼玉屋外AG大会以来、約5カ月ぶりの実戦復帰となる。
瀬戸はリリースを通じて
「昨年は、私の行動で多くの方々にご迷惑をおかけし申し訳ございませんでした。処分中に家族、水泳連盟、 JOC その他沢山の方々とお話をさせていただき自分を振り返ることで、いかに自分が恵まれた環境にいて身勝手な考えをしていたかを痛感しました。このような状況でも支えてくれた家族、そして温かく声をかけてくださる方々に感謝を申し上げます。またコロナ禍の中、大会の開催に向けてご尽力くださる 関係者のみなさまにも改めて心から感謝を申し上げます。この気持ちを胸に目の 前の練習や大会集中して全力を注いでいきます」とコメントをした。
昨年12月には女性誌で、日本選手権を終えた選手たちの慰労会に参加し、明け方まで仲間たちと夜遊びを満喫した。「金メダルを取りまーす、とはしゃいでいた」と報じられたが、所属事務所によると「そうした事実は一切ない」と、処分中は一般のスイマーに交じってトレーニングをするなどトレーニングに精いっぱいだったという。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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