サッカー日本代表、ACL出場クラブも特例「アスリートトラック」認可 自主待機中も試合出場可 団体競技で最初に
4日 日本サッカー協会(JFA)は、日本代表、AFCチャンピオンズリーグ2020出場クラブ(横浜Fマリノス、FC東京、神戸)の選手・スタッフに対し、帰国後14 日間の待機期間中にも練習や試合参加を可能とする特例、アスリート用東京オリパラ準備トラック(通称アスリートトラック)の適用をスポーツ庁に認可されたと発表した。政府はすでに11月12日、東京五輪強化指定選手や内定者、候補者について「入国後14日間の自宅等待機期間中の活動(大会参加等)を可能とする」特別措置「アスリートトラック」の適用を決めていた。これまで卓球の張本らの帰国時、ゴルフではマスターズから帰国した今平らにも適用されているが、チーム競技では最初の例となる見込み。 サッカー日本代表や、現在トーナメント勝ち抜きを戦っているACLでもこの適用を認めてもらうよう、JFA田嶋会長、Jリーグ村井チェアマンが関係各所へ依頼、調整を進めていた。
JFAは発表のなかで「日本代表の活動は、JOC強化指定選手の一部が日本代表を兼ねていることから東京オリンピックに向けた強化活動と見なされること、AFCチャンピオンズリーグ2020出場クラブに一部強化指定選手が所属していることから同大会への出場が東京オリンピックに向けた強化活動の一環と見なされ、JOC強化指定選手に加え、該当選手が所属するクラブのチームメイトも含め、本トラックの適用対象として了解されることになった」と説明。
これにより今後、日本代表の海外遠征、来年再開するW杯予選に国内選手が参加できるなど、コロナ禍での活動が大きく前進するための追い風となる。対戦国の選手に関しては、当協会が専門家の意見を踏まえた対応ガイドライン作成などのアスリートトラックにおける防疫措置を講ずることを条件に練習や試合への参加が可能となる。
田嶋会長は「来年もスポーツ界はコロナと共存しながら活動をしていかなければなりませんが、今回の決定で対象となる選手やスタッフが帰国後に速やかにトレーニングや試合に参加できることになり、今後の活動やオリンピックに向けた大きな一歩になると考えています」とコメントした。