陸上日本選手権男子一万㍍ 箱根のエース相澤晃(東洋大ー旭化成)が日本記録樹立で東京五輪代表に内定 上位3人が日本新
4日=大阪・長居 陸上の日本選手権長距離種目が行われ、男子1万㍍でも相澤晃(あいざわ・あきら、23=旭化成)が27分18秒75と、自身のベスト27分55秒76を大幅に短縮する日本記録で、オリンピック参加標準記録も突破(27分28秒00)。東京五輪内定を手にした。相澤は東洋大出身で箱根駅伝でも今年1月、「花の2区」で1時間5分57秒の区間新記録を樹立した。旭化成入社後、記録会で27分台に入ったばかりだったが、「その時に余裕がありまだまだタイムが伸ばせると感じた。そこから日本選手権まで時間が1か月半ほどあったのでしっかり練習が積めれば日本記録も出ると思った」と、冷静にプランをこなしたと明かした。福島の須賀川出身で、東京五輪マラソンの銅メダリスト・円谷幸吉さんの故郷だけに、小さい頃からずっと身近に感じていた存在だという。「円谷さんも1万㍍に出場している。それを考えていた」と、縁を噛みしめていた。また、2位の伊藤達彦(Honda)も27分25秒73で五輪参加標準記録を突破、3位の田村和希(住友電工)が27分28秒92で3人が日本新記録という史上例のないハイレベルのレースとなった。