スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2020年12月21日 (月)

「ヴェルディは誰のもの?」J2最終節東京Vは水戸に敗れ、ホームで苦境に立つ羽生社長が涙の訴え

20日=味スタ(観衆4466人) J2リーグ最終節が行われ、東京Vはホームに水戸を迎えた。試合は後半7分、水戸の鈴木喜丈のゴールが決まり、0-1でホーム最終戦に敗れ今季12位で終わった。勝った水戸は勝ち点を58にし9位となった。J2は優勝が徳島、2位福岡とともに来季はJ1に昇格する。J3は、最終戦で2位だった長野が敗れ、3位の相模原が愛媛を下して2位に浮上。クラブ初のJ2昇格を(もう1クラブは秋田)果たした。
 ホームで最終戦となった東京Vは試合後セレモニーを行い、羽生英之社長(56)がシーズン終了のあいさつを行い、サポーターに向けて涙ながらにチームの窮状を訴えた。「今まで経験のない1年間を過ごし、その中でクラブは大きな痛手を受けた。(私は)社長の座を降りることにまったくちゅうちょはないが、このクラブの未来がいい方向に向かっていくという確信がないと、この座を次の方に渡せない」と、クラブの苦境を訴えた。
今期と来期で約10億円の赤字が予想されており、羽生社長ら現経営陣が退陣して、有力株主のゼビオグループの主導で再建を目指そうとしているが、株主間の連携は必ずしもスムーズではない。「ヴェルディは誰のものなのでしょうか」と、サポーターに向かって涙を流しながらスピーチをした。

 

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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