スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2020年12月25日 (金)

陸上女子長距離 新谷が練習を公開し会見「(代表内定に)酔いしれている場合ではない」来年へのロードマップ、レースプランも描く

25日=世田谷総合運動公園 12月の日本選手権(大阪)陸上女子1万㍍で日本新を樹立し優勝、来年の東京五輪代表に内定した新谷仁美(にいや・ひとみ 32=積水化学)が練習を公開し、改めて、五輪に内定した現在の心境や本番への準備プラン、メダルを獲得するためのレースについて長時間をかけて話した。日本選手権後には少しオフを取り、身体を休めたという。周囲からの祝福は今も途切れないそうだが、「(自分が)酔いしれている場合ではないので、ワンランク上のところで戦うため、(1万mでの)29分台を目指して準備をしている最中です」と話し、年明けから、1万㍍の強化にまず5000㍍での日本記録更新を狙うという。加えて3000㍍、最長ではハーフマラソン、海外での出場機会があれば10㌔程度のレースなどロードもこなし、1万での出場はできるだけ控えるプランだ。アフリカ勢と29分台でメダル争いをするために「向こうの(アフリカ勢)土俵に乗るのではなく、㌔3分で9000㍍まで行ければ私の土俵に持ってこられると思う」と、明確なロードマップを描いていた。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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