スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2020年12月17日 (木)

サッカーU23(五輪代表)約1年ぶりの合宿は国内組のみでサバイバルへ「成長を見せてほしい」森保監督

17日=オンライン 金メダルを狙う東京五輪に向けて、日本サッカー協会(JFA)は22日から千葉県内で合宿を行う東京五輪世代のU-23日本代表候補メンバー23人を発表した。今回は国内組に限られ、天皇杯に出場する川崎FとG大阪からの招集は見送られた。同年代の代表には、海外のクラブでプレーする選手が中心になると予想されているため、国内組の枠は「狭き門」に。コロナ禍の影響で1月のU-23アジア選手権(タイ)以来となる活動で、国内組の代表候補には、サバイバルといってもいい今年最後の合宿で自己アピールが求められる。森保監督は8人が初招集の顔ぶれについて「常にスカウティングをしている。序列が変わることもある」と、選手の力関係に変化があったと明かした。「この先どう変わるかは選手次第。成長を見せてほしい」と、今回は招集しなかった選手も含めて、来年の五輪イヤーでの成長に期待を寄せた。
 10、11月のA代表の海外遠征4試合では、五輪世代からもMF久保建英(ビジャレアル)ら7人の海外組が招集された。国内組に与えられる五輪切符は熾烈な争いとなり、今後は3人のオーバーエージ起用も監督の念頭にある。
 
「(A代表で)同じ世代の選手がどういうプレーをしていたかは今回のメンバーも見ていると思う。その基準を持って、来てもらいたい」と、監督は、今回のメンバーに海外組を超える「存在感」「自己表現力」を求める。国内組だけで行われる合宿はこれが最後と見込まれ、26日には対外試合を行う予定。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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