IOCバッハ会長「五輪出場選手には各国でワクチン接種をして日本へ」小池都知事との会談で 「五輪止めろ!」デモの輪に自ら近ずくも・・・
16日=都庁 来日中の国際オリンピック委員会(IOC)バッハ会長(66)らが、東京都の小池百合子知事(68)との面談に都庁を訪問した。都知事、バッハ会長は冒頭のあいさつの中で、改めて、新型コロナウイルス感染拡大により来年に延期となった東京五輪・パラリンピック開催に向けた連携を確認し、会長は、昨週、その有効性が確認されたとして期待を寄せられているワクチンについて、「ワクチンが提供されるようになった場合は、各国五輪委員会(NOC)の協力のもと、なるべく多くの選手に母国で予防接種を受けた上で日本に渡航するための最大限の努力を約束する。感染防止とともに、日本の皆さんにも(不安を与えないよう)最大限の敬意を払うべき」との方針を示した。面会には、IOC・コーツ調整委員長、JOC・山下泰裕会長、国際体操連盟・渡邊守成会長(2人はIOC委員) らも出席したが、報道陣には冒頭の両者の挨拶のみの公開だった。五輪延期決定後、初来日したバッハ会長は18日まで滞在。16日夕に大会組織委員会の森喜朗会長(83)と都内で記者会見を行い、17日は選手村や国立競技場を視察する 。都庁の正面では、「反五輪の会」の参加者が「オリンピックは止めろ!」「オリンピックを開いている場合か!」と拡声器で訴えながら抗議を行っていた。世界中で反対、抗議を受けているIOCもバッハ会長も慣れているのだろう。自ら抗議の輪に歩みよって「話したいことがありますか?」と聞いたが、反対の声をあげるのに懸命だったのか、デモ参加者と話し合う機会はないまま、バッハ会長は車に戻った。
森会長との合同記者会見でこの件についてバッハ会長は、「(抗議に)3人の方がいて、彼らが何を言いたいか、私は耳を傾けたいと思った(ので近くに歩いて行った)が、マイクロフォンを持っていた方は、マイクを通して私たちにシャウトしただけだった」と話した。