東京オリンピック・パラリンピック 陸上、マラソン等18競技でテストイベント新・日程発表 コロナ対策を踏まえ新しい位置付けに
27日=都内 2020東京オリンピック・パラリンピック組織委員会は、20年3月の五輪延期決定によって行われなかった17競技のテストイベントについて、来年3月4日からの「アーティスティックスイミング=AS」(前シンクロナイズドスイミング)をスタートに、札幌でのマラソン(日時未定)を含み18の競技で実施する日程を発表した。水泳は、ASから、競泳、水球、飛び込み、パラ水泳を辰巳のアクアティクスセンターで、陸上競技も、オリンピックメインスタジアム(5月9日)、マラソンは札幌の大通公園で実施を予定する。陸上などでは、一部観客を入れ、また海外選手の出場も検討している。12月に発表される新型コロナウイルス対策調整委員会の「中間とりまとめ」をベースにし、従来予定されていたオリンピックのテストイベント以上に、新型コロナウイルス対策のために、入管、地域医療との連携、期間中の感染予防などをテストする意味合いが強くなった。会見に出席した中村英正ゲームズ・デリバリー・オフィサー(GDO)は、「私たちがこういう計画をしていると発表することで今後、地域医療などとの連携を密接にしていかなくてはならない」とし、森泰夫・大会運営局次長も「大会運営能力の向上に加えて、コロナの対応により検証を進めていく。非常に重要なプロセスになる」と、昨年までに終わっているテストイベントの色合いとは異なる点も強調した。