スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2020年11月18日 (水)

日本代表年内最後の強化試合は0-2で完封負け 試合巧者メキシコに5分間で2点と突き放される

18日(オーストリア・グラーツ) サッカー日本代表(FIFAランキング27位)は、今年最後の強化試合メキシコ戦(同ランキング11位)に臨み、後半2点を奪われ0-2と完封負けした。13日のパナマ戦に1-0で勝利し、10月のコートジボワール戦に続き連勝としたが、ワールドカップ決勝トーナメント常連国(7大会連続16強)の強豪メキシコに5分間で2点と試合運びで引き離された。森保一監督は、パナマ戦から吉田麻也と柴崎岳以外の先発9選手を大幅に交代。鈴木武蔵、2列目に右から伊東純也、鎌田大地、原口元気を並べる4-2-3-1の布陣で、立ち上がりを優位に進めた。パナマ戦で存在感を示したボランチ・遠藤航を中心に高い位置からプレスを有効にかける。12分、サイドチェンジから左サイドでボールを受けた原口が強烈なミドルシュートを放ったが、GKオチョアの好守にはばまれた。15分には、左サイドを突破した原口から鈴木がゴール左にダイレクトシュートを放つが、これもオチョアに右足でセーブされ、これを伊東が強烈なシュートにするがまたもファインセーブ。このチャンスを全て決められず、0-0で折り返したものの、メキシコに流れを渡す結果となった。濃霧が立ち込めた後半18分、ボックス内に攻め込まれ、エース、ヒメネスに右足でシュートを決められて先制を許す。ヒメネスはこのゴール直後に交代。前半再三のチャンスを決められなかった日本とは対照的に、ワンプレーへの集中力、精度を見せつけた。さらに23分にもマルティンのパスからロサーノに最終ラインを突破され2失点目。韓国戦は4分間で3点を奪って勝利したメキシコの試合巧者ぶりに、日本も5分間で試合を決められてしまった。森保監督は久保建英(原口と交代)を投入する。さらに浅野拓磨や三好康児も入れたが、年内最終戦は0-2の完封負けとなった。
 森保監督は試合後「勝負強さで相手に上回られた。世界の舞台で勝っていくためには、強度の高い中でもプレーの質を高め、決定力、仕留める力を身に付けていかないといけない」と課題を口にした。また、メキシコ・マルティノ監督は「前半は明らかに日本が有利に進め、20分から25分間は、私の監督就任以来最悪ともいえる(攻め込まれた)時間帯だった。後半から先回りして日本がやりづらい状況をつくり出すため、ダブルボランチを取り、守備から有利な状況をつくった」と振り返った。日本代表は今後、来年3月に再開するW杯2次予選、9月からの最終予選に向けて準備する。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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