スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2020年10月24日 (土)

池江璃花子、東京五輪会場プール完成披露式で泳ぎ初め 東京五輪まで272日 

24日=東京・辰巳 東京オリンピック・パラリンピックで競泳、飛び込み、アーティスティックスイミング(AS、旧シンクロ)パラリンピック水泳の会場となる「東京アクアティクスセンター」の完成披露式典が行われ、白血病から復帰した池江璃花子をアンカーに、パラ水泳の浦田愛実(背泳ぎ)と清水滉太(平泳ぎ)、山口愛斗(バタフライ)のメドレーリレーで五輪プールを泳ぎ初め。飛び込みでは、安田舞が10㍍の飛び込み台から、3㍍飛び板飛び込みで五輪代表に内定している三上紗也可、代表に内定しているベテランの寺内健と、坂井丞(しょう)はシンクロダイビング(3㍍)をそれぞれ披露した。ASでは、乾友紀子と吉田萌(めぐむ)の五輪代表デュエットが本番にも取り入れる予定の演技を見せた。小池百合子都知事がスターターを務め、国際基準のプールに加え、車いす席、トイレの設置などにも配慮がされた国内最高の競技場の完成に「国際大会だけではなく、子どもさん、高齢者が幅広く利用できる。きょうでオリンピックまであと272日。コロナに克って安心、安全な大会の実現に万全の準備をする」と話した。会場は2月に完成。4月には五輪代表選考を兼ねた競泳日本選手権がこけら落としとなるはずだったが、新型コロナウイルスの感染拡大で中止となり、五輪で使用される競技場では最後のお披露目に。今年12月には、水泳の日本選手権が行われる。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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