スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2020年9月11日 (金)

次期2代目スポーツ庁長官に、ハンマー投げの五輪金メダリスト・室伏広治氏が就任 「(7・2㌔のハンマーに)比べものにならないほど重い使命」

11日=都内 政府は今月で任期満了を迎えるスポーツ庁の鈴木大地長官(53)の後任に、2004年アテネ五輪陸上男子ハンマー投げ金メダリストの室伏広治(むろふし・こうじ)氏(45)の着任を閣議決定した。史上初の延期に向かう東京オリンピック・パラリンピックに向け、競技力向上のかじ取りを担う。スポーツ庁長官は、鈴木氏に続いて2代続けて金メダリストとなった。就任は10月1日付で、任期は2年。最長5年までの再任が可能。室伏氏はアテネ五輪の男子ハンマー投げで、投てき種目ではアジア勢初となる金メダルを獲得、五輪4大会連続出場となった12年ロンドン五輪でも銅メダルを手にした。東京五輪招致にも尽力し、リオデジャネイロ五輪(16年)にチャレンジした後41歳で現役を引退し、大会組織委員会のスポーツディレクターとして会場や日程の調整を進め、東京医科歯科大教授、日本オリンピック委員会(JOC)理事などスポーツ界の要職を務めてきた。午後には2020東京五輪組織委員会」事務局がある東京・晴海で取材に応じ、自身が描く長官としての使命について「心身ともに健全に、心と力を寄せていきたい。感動してもらえるスポーツ界を目指したい」と、緊張した面持ちで話した。7・2㌔のハンマーと格闘し続け、常に重い鉄の塊と向き合った競技人生について聞くと「(長官の任務と使命は鉄球より)比べものにならないほど、はるかに重い」と気持ちを新たにした。アテネ五輪金メダル獲得時にも、ロンドン五輪銅メダルの際も、ハンマー投げに付きまとった薬物問題など、「(スポーツの感動の中身は)フェアでクリーンであり、観ている人がまた観たい、と心から思えるようなスポーツでありたい」と、思いを込めた。今後は、JOC(日本オリンピック委員会)、日本陸上競技連盟の理事職、また、組織委員会スポーツディレクター、東京医科歯科大教授などの職務は退き、長官に専念する。


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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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