女子プロサッカーWEリーグ コロナ禍にもかかわらず入会申請17団体に「(個人的には最大の)10クラブでスタートしたい」岡島チェア
8月1日=都内(オンライン) 来秋に発足する女子サッカープロリーグ「WEリーグ」(ウィ・リーグ)の代表理事・岡島喜久子チェア(62)が、在住する米国ボルチモア(メリーランドと日本の時差は-13時間=7月31日午後9時半)からオンラインによる会見を行い、7月31日に締め切られたWEリーグの入会に17団体からの申請があったと明かした。クラブ名の公表は行わなかったが、現在の「なでしこリーグ」にすでに参入しているクラブが12、Jリーグのクラブは、新規参入を明らかにしたサンフレッチェ広島を含む8、また地域リーグには所属するなどしているが、新規で新会社を立ち上げるクラブが5と(総数はなでしことJリーグで重複するクラブがあるため17以上)なった。21年秋に開幕予定のリーグは6クラブから10クラブでのスタートを見込んでいたが、岡島チェアは17ものクラブがコロナ禍の中で手をあげた状況に「心配した気持ちもあったが、期待の大きさを感じる。こういう時期にもかかわらず(自身が)想像していた数よりもずっと多かった」と、喜びを表し、「個人的な希望」と前提したうえで、「6クラブでのスタートはないな、と。8か、10で考えたい」と、Jリーグ発足時と同様レベルの10クラブで女子のプロがスタートする方向性を示した。同じ自治体で2つの参加も認める。今後は審査委員会(メンバーは未定)を立ち上げ、17クラブのヒアリングを行い遅くとも10月中旬までには全参加クラブの発表会見を岡島チェアが来日して行う。
日本に初の女子プロリーグが誕生するニュースは米国内でも取りあげられ、岡島チェアは、すでに米国女子代表のエージェントと接触し、かつて日本の「Lリーグ」でプレーした選手や米国内のコーチたちからは実際に問い合わせがあったと反響を明かした。WEリーグは「Women Empowerment League」の略で、競技力の向上と並び、女性が活躍する社会の実現も方針に掲げており、岡島チェアは「(資格審査で重要視するのは)経営者の方々の、女性活躍や給料の件、また役員、監督への女性起用への熱意」とした。自身は外資系の金融関連企業でキャリアを積んで引退し、今回のチェア任務に情熱を注ぐ。現在は米国人の夫の故郷ボルチモアに住んでいる。