サッカー日本代表・森保監督 A代表と五輪兼任継続もコーチ陣は新体制に「1チーム2カテゴリーでやっていく」(反町委員長)
9日=Web会見 日本サッカー協会(JFA)はオンラインでの理事会を開き、日本代表・森保一監督(51)が東京五輪男子代表監督を兼任する現体制の継続することを決めた。1年延期となった五輪には原則24歳以下の代表で臨み、これまで森保監督がA代表の活動で五輪チームを離れていた際に「代行」でチームを指揮してきた横内昭展コーチ(52)が監督に。A代表と五輪の日程が重複しない見通しとなり、来年の東京五輪事前合宿(7月)からは、森保監督が指揮を執って五輪本番に臨む。新型コロナウイルスの影響でW杯アジア予選も延期となり、来年3、6月にはW杯予選と五輪強化の活動が重なっている期間がある。森保監督はここでA代表に専念。従来通りの指導体制で2つのチームを動かせるかどうか、森保監督の兼任への負担がさらに大きくなる点、コーチ陣の任務が混乱しかねない点などを考慮し、技術委員会で議論を重ねていた。
今回は、兼任でのコーチ陣の役割分担を明確にしたもので、2年で積み重ねた両代表チームの成果や継続性はそのまま、久保建(マジョルカ)、冨安(ボローニャ)、堂安(PSV)ら主軸は2チームで重複する可能性も高い。
兼任体制では特にコーチ陣に役割分担の明確化が重要になる。下田崇GKコーチと松本良一フィジカルコーチはA代表専任となり、川口能活GKコーチ、中馬健太郎フィジカルコーチが五輪代表スタッフに加わる。また、今後A代表には新任でコーチを加える予定。
この日会見を行った反町康治技術委員長は「1チーム、2カテゴリーという考え方で活動する。A代表とU-24代表が合体して、五輪本大会に向かっていく」と説明した。