JリーグNPB10日からの有観客試合「選手、関係者はここまでめちゃくちゃ努力した。次は観客の皆さんの協力を」専門家は’静かな観戦’要望 COCOA利用の推進も
6日=都内WEB会見 JリーグとNPB(日本野球機構)の「第11回 新型コロナウイルス対策連絡会議」が午前中に開催され、NPB、Jリーグとも10日から予定している有観客での試合実施の方針は政府見解の変更がない現状、変更せず観客を迎える方針を確認した。Jリーグは政府指針に従い、10日のJ2岡山-北九州戦から上限5000人(または収容人数の50%の下限)を入れて試合実施を予定する。村井満チェアマンは「政府見解に大きな変更がなければ既存の予定で準備していきたいと思います」としつつ「まだまだ予断を許さない状況。細かくしっかり対応しながら、みなさんのご協力をいただきながら進めていきたい」とした。
愛知医科大の三鴨廣繁教授は、新しい観戦方式について、「ここまで両競技で、球団、チーム、選手、スタッフ、もめちゃくちゃ努力した」と、4か月間の休止中の関係者の努力を称賛。そのうえで、「今度は観客の皆さんが、一緒に努力して下さるようお願いしたい」と要望し、賀来座長からは、①不調の場合スタジアムへは行かないように②入り口での検温チェック③ソーシャルディスタンスを保ったうえで静かな応援④接触確認アプリ「COCOA」の利用推進 を考え「試合を楽しんで欲しい」といった要望をファンに要請した。
一方、東京都内で5日までに4日連続100人を越える感染者が報告され、この日の会議ではそうした現状や、Jリーグが実施している2週間おき、3000人規模のPCR検査を保健所、自治体とどのように連携するかに加え、現在、保険適用外で自主的に行っている両団体のPCR検査について、「新たに半額ほどで実施できる抗原検査の実施も検討していけないか」といった提案もあった。
8月1日からは収容50%の有観客試合を予定するが、連絡会議の三鴨教授は「8月1日からはスタジアム、球場(の最大収容人数)半数を上限にして観客をお迎えする方針は変えないが、8月1日から半数をお迎えできるかという点については、今後の感染状況を注意深く見ていかなければいけない」と慎重な姿勢も見せた。最終判断については、政府が6日新しく発足させた分科会の方針も検討しながら7月20日に「ひとつの評価をしたい」(賀来座長)と見込んでいる。