スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2020年6月24日 (水)

Jリーグ初のPCR検査陽性ゼロ、今後2週に1回の検査続行 大規模検査体制を「市民、東京五輪にも提供させて頂きたい」(村井チェアマン)

24=都内 サッカーJリーグは27日に再開するJ2、J3(開幕)を前に、先週末に行ったPCR検査の結果を発表した。陽性反応はなかった。今後も、Jリーグが設置し民間検査機関「シーユーシー」が連携するPCRセンター(PCTC)で2週間ごとに検査を行い、毎週水曜日に検査結果を公表していく。陰性でなければ試合へのエントリーはできない。
第1回目の検体採取は19日~21日にかけて行われ検査総数は3,070件。陰性は3,058件、陽性は0件だった。十分な検体を採取できないために判定ができないもの、判定結果が確定していないものを「継続検査数」と分類しており、今回は12件だった。村井チェアマンは「検査は、感染拡大防止、そして選手が安心してプレーするためのひとつのツールです。リモートマッチ(無観客試合)からのスタートとなりますが、選手や国民の皆さまの健康を守るためガイドラインに沿った予防策を徹底し、サッカーのある日々を届けてまいりたいと思います」とコメントした。
19日から3日間で初めて行った検査数は56クラブの全選手、スタッフ、審判団など約3600件。その中には連絡の行き違いが原因でJ2北九州が急きょ、練習を取りやめるケースも。リーグ側によると、検査途中で結果が確定していない被検者について「陰性と判断できない検体があった」とクラブ側に伝えたところ、陽性の疑いがある、と誤解をさせてしまったという。Jリーグは今後、「伝達の手段をしっかり練っていく」(チェアマン)と、反省点を挙げている。
村井チェアマンはこの日、東京を本拠地とするJの3クラブFC東京・大金社長、東京V・羽生社長、FC町田ゼルビア・下川社長と共に都庁へ、小池都知事への再開報告に赴き、2週に1回3000人規模で行えるPCR検査センターを設立、運用していく資源について「もし市民にお役に立てるのであれば、限られたリソースをいつでも提供したい。またオリンピック・パラリンピックのための一助になればとお伝えした」と、Jリーグから市民、スポーツ世界へのサポート役を買って出た。再開を報告した日だったが、東京はこの日の感染者数55人と一気に増加。村井チェアマンは「地域で感染状況が変わり、自治体から緊急事態宣言などが出た場合は、私が(チェアマン)試合続行の可否を決める」と、改めて感染状況の違いについて言及。今後は第二波のほかにもコロナと台風、コロナと熱中症など、検討課題が次々に立ちはだかるかつてない難しいシーズンとなる。

 

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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