プロ野球とJリーグ第10回コロナ対策連絡会議 サッカーの濃厚接触の定義は引き続き検討 プロ野球も7月10日から観客入場
22日=都内 プロ野球とJリーグによる「新型コロナウイルス対策連絡会議(第10回)」が行われ、政府の指針に従った形で7月10日からの観客を入れての試合についての課題などが議論された。プロ野球・斉藤コミッショナーは「7月10日からお客さんを入れて開催させていただきたいと思っている」と話し、その一方で行政関係とのやりとりをさらに綿密に行っていく方針を示した。政府の新型コロナウイルス感染拡大予防対応の基本的対処方針では、7月10日からは上限5000人で観客の入場ができると定められている。感染状況次第で、8月1日以降は収容人数の50%までの入場が可能になる。
専門家チームの賀来満夫座長(東北医科薬科大特任教授)は、「新たな応援スタイルを確立していくよう、皆さんと協力し野球、サッカーだけではなくスポーツ全体を盛り上げていきたい」と、ファンにも呼び掛けた。
また、ここまで議論を続けてきた「サッカーにおける濃厚接触の判断基準」については、依然結論が出ていないという。現在の濃厚接触の基準は1メートル以内で15分以上の接触とされており、サッカーの場合は激しい動きをするものの、こうした接触とは異なる。賀来氏は「(先に再開している)欧州のサッカーも参考にしてもう少し検討し早急にある程度の考え方を示したい」とした。村井チェアマンは、「サッカーの競技性と一般生活の基準は異なるものだろうと思う」とし、もし感染者が出た場合、中継映像を試合後に分析し、例えば給水でボトルの共有があったかどうかなど、「どういう接触だったかは分析できるかもしれない」と、予防策にビデオを有効に使う可能性を検討していた。