「ゴール裏に代表で1人ならいいんじゃないか、とか、5人くらいならと考えてしまう・・」村井チェアマン世界の無観客試合に寂しさ 29日目途に再開日程具体化
19日=都内 Jリーグ村井満チェアマン(61)が、理事会後にオンライン会見を行い、Jリーグの再開日程について今月29日をめどに決定していく考えを新しく示した。今後、21日に政府の専門家会議が行われ、現在発令中の緊急事態宣言の解除などが話し合われる。これを土台に、22日に8回目を迎える日本野球機構(NPB)との「新型コロナウイルス対策連絡会議」、同日、Jリーグ臨時実行委員会を行い、これらの会議の上、当初6月としていた再開の日程を改めて模索する。再開するために、選手、スタッフへのPCR検査をどう実施するか、抗体検査の場合の評価などを対策連絡会議で専門家に確認したいという。
「意見交換や(関係者との)コミュニケーションに1週間は必要。29日をめどに方針をまとめたい」と、今月中に何らかの指針が示される模様だ。
検査についても「陰性パスポートのようなものは重要だが、(PCR検査を全選手に行うのは)物理的にも難しい。検査だけではなく、(中断になった)3月以降、選手、スタッフに徹底してもらってきた行動管理の徹底を専門家から助言を頂いた」と、先に再開した韓国Kリーグ、先週末再開したブンデスリーガが検査を徹底させた方針とはまた異なった再開のルール作りに着手する。無観客でスタートしたブンデスで、長谷部誠がベンチではなく観客席で待機していた様子を見て「ドイツの(感染防止への)徹底ぶりを感じた。観客がいないというのは、サッカーという総合芸術のようなものに重要な一部が欠けている感じがする。ゴール裏でサポーター代表1人だけに応援してもらうとか、5人くらいなら入ってもらって構わないのかな、と、あくまでも妄想のようなものですが・・・・スタッフに入ってもらうなども考えてしまう」と、サポーターのいないスタジアムへの寂しさと、安全性の確保を両立する難しさに思案していた。