バスケBリーグ大河チェアマン退任 後任は千葉ジェッツ・島田氏「若い方々に浸透したBリーグだから、トップも若返りが大事」会見で表明
26日=都内 男子バスケットボール「Bリーグ」はオンラインで理事会を実施し、大河正明チェアマン(代表理事CEO)が6月30日付けで辞任するのに伴い、後任に、千葉ジェッツの代表取締役・島田慎二会長を後任のチェアマンに決定したことを発表した。今後、6月10日のBリーグ臨時総会で承認を得たうえで、16日の理事会で正式に新チェアマンが誕生する。島田氏は、これまで副チェアマンも務めてきた経験を高く評価され、日本バスケットボール協会の副会長にも就任する見通し。6月30日には、千葉ジェッツの会長職を退く。
大河チェアマンはこのタイミングでの辞任について、オンラインでの記者会見を行い、①中長期目標のひとつの区切りが今年である時期、②マーケティングも更新時期で大型スポンサーとの契約締結のめどが立った、③スポーツ組織のガバナンスを守ると、主な理由3点を説明。「(チェアマン就任から)5年が経過し、長期政権では上に意見が言えない、どこかで忖度してしまう、そういう状態はガバナンス的に良くない。若い方々に浸透したBリーグだから、トップも若返りが大事」と、後進に道を譲ると強調した。
来季は新型コロナウイルス禍でチーム運営などへの影響が懸念されるなか、「1チームもつぶれることなく存続できる資金調達のめどが立った」とも語り、銀行出身者でリーグを経営的にもけん引したリーダーシップに自信をのぞかせた。2026年にはリーグ拡大へ移行し、クラブライセンス基準の引き上げ、昇降格制度の変更などを掲げており、「もともとチェアマンには任期がある。2026年に私が不在となるのであれば、フェイズ2は若い人に引き継ぐのが適切だろうと考えた。この仕事は1年1年が勝負。毎日、100メートル走のように長距離を走るものですから、まだ体力があるうちに若い人にバトンタッチすべき。(島田氏について)バイタリティがある」と、集客でも実績を残してきた島田氏の手腕に期待を寄せた。今後については決まっていないが、Jリーグ、Bリーグと、スポーツビジネスの最先端で発揮した手腕に周囲の関心も高いという。まず、Bリーグ(コーポレーション)の子会社、「Bマーケティング」の役員に就任する。