スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2020年4月28日 (火)

日医会長の「ワクチンなければ五輪開催は・・・」の見解に「IOC、WHOと緊密に連携する」東京組織委員会が応対

28日=都内WEB会見 東京五輪・パラリンピック組織委員会・高谷正哲スポークスパーソンがブリーフィングを行った。この日午前、日本医師会の横倉義武会長が、日本外国特派員協会の会見で、「私の意見」と前提して、新型コロナウイルス感染拡大のために来夏へ延期された東京五輪について「有効なワクチンが開発されないと、開催するのは難しいのではないか。日本だけが良くなっても、国外で感染が拡大している状況では(開催は)難しい」と発言。この発言に高谷氏は「すでに大会の新しい開催日程が決まり、組織委員会のミッションは来年夏に向けて大会の舞台の準備を進めることにある。さまざまなご意見等があることは承知しているが、一方で、大会開催の可否を判断するには時期尚早という風におっしゃっている専門家の方もいると理解している」と、組織委員会の見解を示した。加えて「(コロナ対策については)IOC(国際オリンピック委員会)とは情報交換の枠組みを作り、WHO(世界保健機関)も参加し、緊密な連携を行っている。引き続き、関係機関等々、密接に連携して、必要に応じて対策について検討を進めていきたいと考えている」とした。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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