スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2020年4月 8日 (水)

サッカー元日本代表監督 ザッケローニ氏からメッセージ「第二の故郷日本は自己犠牲を払い、他人を思いやって行動できる」stay@home

8日 日本サッカー協会(JFA)は、2010年W杯ブラジル大会で日本代表監督を務めたアルベルト・ザッケローニ氏(62)が、JFAを通じて日本に向けてメッセージを公表したと明らかにした。

 

親愛なる日本の皆さんへ

今、世界中が大きな不安に包まれています。新型コロナウイルスの蔓延を防ぐために、日本の皆さんも多くの努力と犠牲の上に責任のある行動が求められていると思います。日常生活で習慣にしていることを我慢したり、自由な行動が制限されたりすることもしばらくの間求められますが、それは再び素晴らしい世界を取り戻すために必要なことだと思います。私の第二の故郷である日本には、困難に打ち勝つために自己犠牲を払い、他人を思いやって行動できる多くの人たちがいることを知っています。

皆さんもご存じのとおり、イタリアでもこの新しいウイルスとの戦いが続いています。自分自身、愛する家族や友人、多くの人々の健康を守るためにできることは、私たちが家に留まることです。まだまだ厳しい状況ですが、イタリアでも1か月以上にわたって人々が家に留まる努力を続けた結果、少しずつ光が見えてきているように感じています。再び素晴らしい世界を取り戻すという同じ目標に向かって、一致団結して共に頑張っていきましょう。アルベルト・ザッケローニ stay@home

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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