森・東京五輪組織委員会会長「この状況で最初の通りやるほど愚かではない」IOCと4週間以内に延期検討 聖火リレーは26日予定通り
3日=都内・有明 東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が会見に臨み、7月24日に開幕予定のオリンピックを延期する考えを初めて示した。森会長は22日夜、IOC(国際オリンピック委員会)との話し合いで、①中止は一切議論はない ②これから延長を含めた日本とIOCと両方の選ばれた人が何ができるかを議論する(人選はこれから進めるが「極めてなるほど、という人を選ぶ」(森会長) ③4週間以内にまとめる この3点でIOCと話し合ったとした。会長はここ数週間での大きな変化を「予断を許さない。この状況の中で、最初のとおりこのままやるというほど我々は愚かではない」とし、色々な声を検討材料にしていく姿勢を強く示した。小池知事には連絡をし、首相、橋本大臣、羽生田大臣、遠藤代行、山下JOC会長にも連絡を取ったという。また26日にJビレッジをスタートする聖火リレーについて日程は変更はせず、ここ数週間で変化した新型コロナウイルスの対策をさらに盛り込んだ新しい実施形態を検討し発表する。IOCは22日に行った緊急理事会で、今後4週間のうちに結論を示すとの方針を明らかにしている。延期について森会長は「2020と考えている」とし、延期がどのくらい伸びるか、時期については、まずは競技場の状況の調査をし、次にそこから派生する費用、契約についてもう一度見直す必要があり、4週間の間を置く状況へ理解を求めた。「開催地として、東京、JOC、スポンサー大勢のステークホルダー、またアスリートの件を考えていないと批判されるが、アスリートを考えているからこそ」と、苦悩を口にした。