聖火引継式文化パート出演の子供たち140人の派遣中止 コロナウイルスによる感染拡大で「断腸の思い」森会長子供たち気遣う 野口、野村、吉田らは予定通り
6日=東京・有明(東京オリンピック組織委員会)19日にギリシャで行われる東京オリンピックの「聖火引継ぎ式」(アテネから数百キロのオリンピアで12日に採火された聖火がギリシャ国内を回り、アテネのパナシナイコススタジアムで東京に引き渡される式典)で、日本文化を披露するパートでのダンスパフォーマンスに出演する小学生から高校生まで140人の派遣をコロナウイルスの感染拡大に配慮して取りやめ、森・組織委員会会長が正式にコメントした。「EXILE」のHIRO氏が演出するパフォーマンスはすでに昨年から繰り返し稽古を積んでおり、森会長は「断腸の思い」と、発表の場がなくなってしまった子供たちを気遣った。コロナウイルスの感染拡大に全国の学校が臨時休校している状況下で子供たちの安全を最優先した策で、HIRO氏は森会長との話の中で「彼らにとってこの参加が最終的な目標ではない。この経験を通じてさらに成長していくためにも、自分たちの出来ることから考え、引き続き、しっかりサポートしていきたい」と話し、子供たちにはすでに連絡を終えているという。JOC(日本オリンピック委員会)山下会長にも森会長が直接説明し、子供たちには何か別の形で披露する機会が設けられるようだ。また日本で聖火到着を迎える航空自衛隊松島基地での「聖火到着式」(20日)に出席予定だった石巻市、女川町、東松島市の子供たち約200人の出席も取りやめる。
今回、ギリシャ国内での聖火リレーのトップバッターは史上初めて女性が務める。ギリシャのリオ五輪金メダリスト(射撃)のアンナ・コラカキから2番手、日本人トップで聖火を受け取るのは女子マラソンアテネ五輪金メダリストの野口みずき、またギリシャ国内から松島へ聖火を運ぶ柔道の野村忠宏、レスリングの吉田沙保里と、厳しい状況の中、大役を担う日本の金メダリストに変更はなく、五輪同様に注目を集める。聖火リレーは到着後に被災地での巡回展示を行った後、26日Jビレッジをスタートする。