東京マラソン 大迫傑 日本記録を自ら塗り替え東京五輪代表に前進(2時間5分29秒)「山あり、谷あり、焦ったけれど次につながるレースできた」
1日=東京新宿都庁前―丸の内片道42・195㌔ 天候晴れ、気温11・8度
東京五輪代表最後の1枠をかけた東京マラソンが行われ、昨年9月のMGCで3位と内定を得られず、東京にあえて出場をした大迫傑(ナイキ)が自らの日本記録2時間5分50秒を塗りかえる2時間5分29秒で日本人トップの4位で五輪代表の座に大きく前進した。MGC3位の大迫の日本記録2時間5分50秒を上回っての上位を目指した「3強」と言われた井上大仁(MHPS)、設楽悠太(ホンダ)は及ばなかった。優勝はレゲセ(エチオピア)で2時間4分15秒、大会記録の更新はできなかったが連覇を果たした。女子は、サルピーター(イスラエル)2時間17分45分と大会新、歴代8位にあたる好記録だった。大迫はレース後のフラッシュインタビューで涙を流して言葉に詰まりながら「勝ちたい気持ちだけでやってきた。レースは山あり、谷あり、焦ったけれど(まだ五輪は内定ではないが)次(五輪)につながるレースができた」と、給水に失敗し、トップグループから落ち、脇腹の痛みも克服するなど、苦しい42・195㌔の走破に充実感を漂わせた。