スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2020年2月12日 (水)

39歳現役スプリンター末続慎吾 駅伝で何と4キロを完走「どこで諦めようとするか自分の精神構造がわかった」5月は聖火ランナーに

11日=東京・府中市 約400チームが参加する市民駅伝「府中駅伝」が行われ、陸上男子短距離で03年パリ世界陸上200㍍銅メダリスト、08年北京五輪400㍍リレー銀メダリストの末続慎吾(39=イーグルラン)が、ゲストランナーとしてまさかの4.1キロ(1区)を走り自身最長不倒距離にチャレンジした。200㍍現・日本記録保持者は市民ランナーたちと出席した開会式で「昨晩まではわくわくして楽しみだったんですが、今朝になったらなんでこんなことを、やらなきゃよかったと(後悔している)。何とか見せ場は作りたい」とあいさつし拍手喝采を浴びた。パリ世界陸上で銅メダルを獲得して有名になった「マッハスタート」でスタートから200㍍を走ろうとしたところ「皆さんがあんまりに速くてついて行けなかった」と、市民ランナーに敬意を表した。
 高校時代に強化の一環でクロカンの2キロに出場した経験はあるそうだが、倍以上の距離を1キロ4分半ほどで無事に完走し同じチーム「イーグルラン」の2区につないだ。39歳の今も現役として、日本最高峰の「日本選手権」に出場するレベルを狙えるトレーニングを自らの矜持とする。4キロ挑戦も「どこで諦めようとするか、苦しいところはどこか、それを乗り越えられるとか自分の精神構造がよく分かった。短距離ランナーが長距離だからといって走らない、というより、遊びと練習の半ばで出てみるのはアリだと思う」と、3キロで限界だったと、
ユニークな感想を口にした。今年も6月、大阪で行われる日本選手権出場権を獲得するため、4月からは、100、200両方で標準記録の突破を狙う。5月には地元熊本で聖火リレーのランナーという「オリンピック」を迎える。「こんなに楽しく迎えられたオリンピックイヤーはなかった。(5月は)聖火が消えない程度にぶっちぎって走ってみたい」と、笑っていた。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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