東京マラソン14回目で初の一般参加中止に「都内に複数の感染者が確認される中、開催困難」と財団 エリートのみ約200人で実施
17日=都内 3月1日に行われる東京マラソンを主催する同財団は、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大に対応するため、当日の一般参加者のレースは取りやめ、エリート選手のみで実施すると発表した。東京マラソンの定員は約3万8000人、五輪選考レースを兼ねた男子エリート部門は2時間21分以内、女子エリートも2時間52分以内を制限タイムとするなどトップ選手に限られる。男女合わせて200人ほどで、車いすの部もエリートの男女計30人の出場となる。
レースには、東京五輪の男子代表を目指す日本記録保持者の大迫傑(ナイキ)や前日本記録保持者の設楽悠太(Honda)、18年アジア大会金メダリストの井上大仁(MHPS)らが出場し、すでに2枠が決定している五輪代表の最後の1席を争う。東京マラソンは、世界の主要マラソン「ワールドマラソンメジャーズ」として、ボストン、ロンドン、シカゴ、ベルリン、ニューヨークと並ぶビッグレースで、世界中からのエントリーがあり競争率も例年10倍近くなる大人気に。07年の第一回から初めての中止に、当選した一般ランナーにとっては残念な措置となってしまったが、財団は発表したリリースで「感染症対策等の準備を進めておりましたが、東京都内において複数の感染者が確認される中、多くの一般ランナーが参加し、楽しみにしている本大会を実施することは、残念ながら困難であるとの結論に達しました」と苦渋の選択を説明。感染拡大が予想できず、医療、消防関係との連携が非常に難しくなったのも一因だという。
今回の中止の措置として、①来年の東京マラソン2021に出走することを可能にする(東京マラソン2021にエントリーする場合には、別途参加料の入金が必要)②東京マラソン2020の参加料及びチャリティ寄付金は返金しない
③東京マラソン2020シグネチャーTシャツ購入者には大会終了後Tシャツを発送するなど発表した。また合わせて行われるイベントも中止される。