オリンピック・パラリンピック 選手村(中央区・晴海)の概要が公開
9日=有明 2020東京五輪で18000人(ベッド数)、パラリンピックで8000人が入居する予定の中央区・晴海の選手村(44ヘクタールに3800戸)の概要が説明された。棟は昨年12月には完成され検査が行われた状態で、使用も可能な状態にある。事務方のトップとして運営を指揮する選手村のビレッジ・ジェネラル・マネジャーの北島隆氏は、「準備に関しては効率を考えて万全の状態。銀座へも近く利便性が高く、3方向が海で解放感もある」と話し、宿泊棟の廊下は車椅子がすれ違う際にも支障のない幅広のサイズとした。この日は、基本的な2ベッドの部屋にクローゼット、ナイトテーブル、丸テーブル、椅子と言った室内の家具も公開された。国・地域のうち、人数規模が大きい50ほどの選手団は、既に棟や階の割り当てを決めている。開村は、五輪が開幕する7月24日よりも2週間早く、オリンピック終了後に閉村するため五輪・パラリンピック中、もっとも長く稼働する施設となる。また「選手にわかりやすく、日本らしく、宿泊棟にカラーをつけて呼称する」(北島氏)と、SUN(紅)、PARK(松葉)、PORT(藤)、SEA(桜)と、全体の色調の「藍色」とともに使用される。
今回はハード面のみの公表となったが、選手村をどうオペレーションするかなどの組織やイベントほかのソフトについては今後詰めていくという。選手村の村長には、サッカーで東京五輪に出場した川淵三郎氏、村長代理に柔道の金メダリストで現講道館館長・上村春樹氏、副村長にシンクロ(現アーティスティックスイミング)の小谷実可子氏、レスリングの富山英明氏、パラリンピックでは大日方邦子氏が副村長となるなど、豪華な布陣をどう生かすかも今後の検討課題となる。