湘南 プレーオフ収入を選手とスタッフへの慰労金に 浮島監督来季も続投正式発表
湘南ベルマーレ・真壁潔会長は試合後、この日ホーム試合の主管で得る収入を全て選手全員とスタッフに対する慰労金にあてると明らかにした。試合後に水谷尚人社長が選手に通達済みで、この日の入場者(1万3814人)収入をあてる。真壁氏は「選手、スタッフには本当に大変な思いをさせ、そんな中で頑張ってくれた感謝の意味もある」と、3シーズン連続でJ1クラブとなるクラブ史上初のターンングポイントに選手、スタッフをねぎらった。また、曹貴裁前監督のパワハラ問題で混乱するチームを残留に導いた浮嶋敏監督(52)の続投を、試合後正式に発表した。監督はクラブを通じて、「引き続き監督を務めることとなりました。湘南ベルマーレとして初の3シーズン連続でのJ1の舞台で戦えることを光栄に思っております。攻撃的なチームを作っていけるよう、ベストを尽くします」とコメントした。浮島監督は、今シーズン湘南の下部組織を統括していたが、曹・前監督に10月3日、パワハラが認定されたために退任。同19日の横浜F・マリノス戦から初めてトップチームの監督となった。一時は「諦めた」と選手たちが振り返る事態の中、ラスト3試合は、FC東京に1-1、広島に1-0、最終節の松本山雅には1-1と引き分けるなど底力を見せて混乱の中でも16位と、何とか残留のチャンスを掴んだ。会見ではパワハラ認定後の就任で「色々な部分でしっかりと対応してきた」と選手、スタッフ間の関係改善に努力しているとした。来季は、横浜Fマリノス、川崎、横浜FC、湘南と神奈川4クラブがJ1へ。浮島監督は「4つのクラブ全てで仕事をしているのも不思議な縁」と話していた。