スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2019年11月24日 (日)

ACL 浦和 ホームでの逆転ならず2年ぶりのタイトル獲得できず アルヒラル(サウジアラビア)優勝

24日=埼玉スタジアム アジアチャンピオンズリーグ決勝第2戦が行われ、第1戦に0-1で敗れ逆転にかけた浦和はアルヒラル(サウジアラビア)にこの試合0-2で敗れ2戦合計0-3で2年ぶりのアジアクラブ王者のタイトルは手にできなかった。アルヒラルはスピードと強いフィジカルで終始浦和を圧倒。ミスからのカウンターで浦和を走らせた。前半は0-0で折り返したが、後半に入ると、右サイド(浦和左)からの揺さぶりを展開し、29分には関根貴大が体を当てられ、その衝撃で濡れたピッチにうつ伏せで滑る一幕も。そこから突破を許した後、ジョビンコがワンタッチで後方から走り込んだアルドサリにパス、アルドサリは右足で流し込んで先制を許した。勝利のためには絶対に許してはいけないアウェーゴールを許したこの時点で、浦和は残り時間で3点が必要に。焦りと攻撃に行かなくてはならずバランスを欠いた。アディショナルに入った48分にもドリブルからエリア内に入ったカリージョから中央のゴミスへ。2点目を失い2年ぶりのタイトルは消えてしまった。大槻毅監督は記者会見で「(1試合目0-1の)ビハインドを返そうと入りましたが前半に一つ(1点)取れなかったところが(厳しくなった)・・きょう早い段階で(1戦目の)流れを変えたかった。難しいゲームだった」と、前半、チャンスを作りながら1点返せなかった展開を悔やんだ。去就については「答えられない」とした。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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