スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2019年11月 2日 (土)

南ア・エラスムスHC「イングランドより私たちが元気だった」エディー・ジョーンズHC「今夜はビールを飲みたい」

試合後記者会見から要旨抜粋
イングランド、エディー・ジョーンズHC(59)は去就について明言せず 今夜世界で2位のチームとなったのだから認めてもらえると思う。苦労は多かったがが選手はよくやったし、敗因が分からない、そういう事態はあり得ることなのだ。(今後について聞かれ)今はリラックスして月曜に考える、まずは今晩ビールを飲む。4年間ハードワークをした選手たちを私がどれほどリスペクトしているか言い尽くせないが、今夜は残念ながら優勝できなかった。でもあすは来る。(日本でのW杯の価値を聞かれ、日本語で)とてもいいスタジアムでお客さんはいい雰囲気を作りました。英語に戻り、日本に対しても、イングランドにも、ラグビーにも、大きな価値を与える試合だった。

南ア、ラッシー・エラスムスHC(47)は共に会見に出席したコリシ主将を称える イングランドのスクラムが悪かったというよりも私たちのほうがより元気な選手が多かったのではないか。大事なのは、選手の疲労をコントロールすること。私たちスタッフは選手が6週間から7週間の大会の間、どうすればフレッシュでいられるかに慎重に対応した。国では私たちが優勝するなど思わなかっただろう。しかし私たちは日本に最初に来て最後に帰国する国になった。キャプテン(コリシ)は学校に行けず、靴もなく食べ物もないそういう少年時代から本当に苦労して、でも今、こうして私の隣に座ってくれている。本当に誇りに思う。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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