森喜朗会長 沖縄サミットの首里城全焼に「非常に胸が痛い。聖火リレーのスタート、変更する必要はない」
31日=東京・有明 東京五輪組織委員会・森喜朗会長(82)は、IPC(国際パラリンピック委員会)とのエグゼクティブミーティングの後、取材に対応し、沖縄の首里城が全焼したことについて「テレビニュースで映像を見て本当に辛くなった。沖縄の、というだけではなく、日本、世界にとっての財産であり私自身、非常に胸が痛い」と、2000年当時、首相として「沖縄サミット」を行い、夕食会など重要な会議を催した首里城の全焼に鎮痛な面持ちで思いを語った。同サミットは初めて東京以外の都市で行われ、安室奈美恵氏が夕食会でイメージソングを歌うなど、会議のほかにも沖縄が様々な文化や歴史を世界にアピールしたサミットとなった。首里城は来年5月、東京五輪聖火リレーの沖縄でのスタート地点となっている。森会長はこの点についても「多くの方々の寄付などで再建をしていけるだろうし、たとえ再建できなくても、こういう状況だからこそ、首里城からスタートすればいいのではないでしょうか」と、首里城からのスタートを変更する考えはないと個人的な見解ながら強く示した。