スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2019年9月28日 (土)

ドーハ世界陸上女子マラソン過酷を通り過ぎ’残酷’マラソン 完走率58%の中チェプンゲティッチV谷本7位入賞  

27日カタール・ドーハ世界陸上女子マラソン(27日23時59分スタート)=日本時間28日早朝 気温32・7度、湿度77・3%、WBGT(暑さ指数)29・5度 暑さを考慮したはずの異例の「深夜マラソン」(男子も同時刻)はエントリー70人のうち欠場が2人、68人でスタートしたが28人が脱水に伴う症状のため棄権する異常なレースとなった。1周7キロの海沿いを周回するコースでの湿度は数字以上のもので、完走率は、17回目の世界陸上でも史上最悪となる58・8%と、過酷ではなく残酷なマラソンに。優勝したチェプンゲティッチ(ケニア)は2時間32分43秒と2007年の大阪大会での2時間30分37秒よりも遅く歴代でもっとも遅い優勝タイムとなった。谷本観月(たにもと・みずき、24=天満屋)は後方から粘り、2時間39分9秒の7位で、2015年の北京大会の伊藤舞以来2大会ぶりの入賞を果たした。中野円花(ノーリツ)は11位、池満綾乃(鹿児島銀行)は棄権した。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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