ドーハ世界陸上前日会見 高温多湿下での競歩50㌔「サウナで練習しているかと思った」日本記録保持者鈴木もあ然
26日=カタール・ドーハ午前11時(日本時間午後5時、6時間差)天候晴れ、気温37度、湿度55%(簡易計測) ドーハ世界陸上開幕を27日に控え、メダルの期待がかかる男子50㌔競歩(日本時間29日午前5時半スタート)代表3人が揃って会見に臨んだ。今大会で日本人最上位に入ってメダルを獲得すれば東京五輪代表に内定する。20㌔の世界記録保持者で、50㌔の日本記録保持者・鈴木雄介(富士通)は内定一番のりの可能性があり、これまで「金メダルを」と抱負を口にしてきたが、「それよりは、自分のペースで先ずは50歩き切る」と、目標を下方修正したかのようなコメントをした。しかしこれには理由がある。現地に入って、暑さを実感し、湿度90%でもトレーニングを行った。「驚いた。サウナの中で練習しているんじゃないかと思うくらいだった」と、スタートから飛ばして日本記録を樹立した際とは異なり、後ろからでも我慢して、ラスト10㌔、5㌔での勝負まで粘る展開を想定する。マイペースといっても、スタート時間の23時30分でも気象条件はそれほど変化せず、当日のコンディションを把握し、どう勝負をかけるか、スタートしてからの綿密な計算が重要になる。自重して勝機を狙う、極めて難しい展開となりそうだ。