「全力を尽くして、タイのために選手と共に戦う」西野朗・タイ代表監督 W杯カタール大会2次予選ベトナム戦を前に(バンコク)
4日=バンコク17時30分=日本時間19時半(タマンサートスタジアム)7月にタイ代表監督に就任した西野朗監督(64)が、2022ワールドカップカタール大会(カタールW杯)に向けて5日、2次予選初戦でホームにベトナムを迎える。この日はスタジアムで監督会見と公式練習が行われ、1週間と短い準備期間にも、代表の合宿前にはユース、五輪世代33人を招集。1人1人の可能性と経験の足りない部分を分析できたという。またタイリーグ(Tリーグ)の試合も毎週視察し「限られた時間だったが準備はできた。全力を尽くしてタイのために戦う」と120人にもなったタイ、ベトナム記者、カメラマンを前に日本語の通訳を交えてコメントした。グループGは、タイ、ベトナム、マレーシアインドネシアとUAEを除くと東南アジアのライバル国が揃う組に。この日もライバルであるベトナムとの初戦に質問が飛び、「国内はさらに盛りあがり、エスカレートしていると感じる。裏を返せば、それだけのプレッシャーのなかで選手と共にいいチームを作りたいと強く思うし、期待に応えたい」と、今回のチャレンジを象徴するように「共に」とのワードに力を込めた。監督は会見の前に紹介されると立ち上がって手を胸の前で合わせるタイ式のあいさつをし、会見が終わると記者たちから握手を求められるなど、現時点ではまだ好意的にとらえられているようだった。公式練習は冒頭15分のみの公開で、チャナティップ(札幌)をはじめ選手、スタッフが監督と話すシーンはピッチのあちこちで見られた。試合は19時キックオフ。