スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2019年8月22日 (木)

バスケットボール男子日本代表 世界5位アルゼンチンに食い下がるも93対108で敗戦 八村は両チーム最多の23点

22日=埼玉スーパーアリーナ(観衆1万6211人) 男子バスケット―ボール日本代表国際試合「インターナショナルバスケットボールゲームス2019」で世界ランキング48位の日本は同5位のアルゼンチンと対戦し、93対108と最後まで食い下がったものの15点差で敗れた。31日に中国で始まるW杯に向けた強化試合で、世界ランカーを相手に収穫ある1戦となった。日本代表は前半、53対56と折り返し第3クォーターでゾーンに変え、ここでアルゼンチンに対して互角のDFで流れを引き寄せた。渡辺雄太(グリズリーズ)、馬場雄大(アルバルク東京)の連続得点で、序盤で58-59と逆転。しかし残り1秒で、この日57・1%と、圧倒的な確率で3ポイントを決めたアルゼンチンに3ポイント、さらにバスケットカウントを奪われる痛恨の4失点を喫し、再び77対83とされて第4Qへ。試合の主導権を絶対に譲らない試合巧者アルゼンチンから流れを奪い返せず、最後は93対108と突き放された。注目の八村塁(ウイザーズ)は試合開始直後から連続で得点を奪い、ダンクも決めるなど両チーム最多の23点を決めて存在感を示した。試合後は、「相手の経験にやられた。(アルゼンチンはどんな状況でも)落ち着いていて余裕がある。決めるところを決め、僕らは決めるところを決めなかった」と、個人のパフォーマンスよりもチームの課題をあげていた。24日にはランキング22位ドイツ、25日に51位のチュニジアと対戦する。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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