サッカー前・日本代表監督西野朗氏 タイ代表&五輪代表兼任監督に就任 「覚悟を持ってタイサッカーに入っていく」
19日=都内千代田区ホテル 2018年ロシアW杯日本代表監督としてW杯16強とした西野朗氏(64)が、タイ代表、同国U23代表の監督に就任し、タイサッカー協会のソムヨット会長との調印を行った。西野監督は「招聘を引き受けることにしましたことを報告します」と晴れやかな表情で話し、「非常にポテンシャルのあるサッカー界だと思う。覚悟を持ってタイサッカーに入って行く」と、64歳で他国の代表監督になるという新たな挑戦に意欲を見せた。ソムヨット会長も「昨年のW杯の日本代表のようにタイ代表を成長させて欲しい」と期待を寄せた。1か月の交渉でオファーを光栄としながら時間をかけた点について、代表監督を率いる重みを考えたという。「本当に光栄で、ピッチにまた戻れる。チームを率いる幸せ感というのは(指導者には)誰でもある。タイを東南アジアのリーダーとなるようチーム力をあげたい」と、9月からの22年W杯カタール大会二次予選に照準を絞る。今後はまずタイリーグの各クラブの監督、選手のもとに行き、「しっかり会って、話す」と、西野流コミュニケーションを優先。「時間がないのは慣れている」と、昨年W杯前1カ月で就任した昨年を引き合いにするユーモアを見せた。