スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2019年6月21日 (金)

日本代表 優勝候補ウルグアイに三好の2ゴールで引き分け 勝ち点1を獲得

日本代表は、初戦チリ戦からメンバー6人を入れ替え、五輪世代に、川島、岡崎、柴崎ら5人のオーバーエージを投入しFIFAランキング8位の強豪、ウルグアイに挑んだ。DF冨安が前日会見で、「ビビッていたら勝てるものも勝てない」と話していた通り、スアレス、カバーニと世界屈指のストライカーを擁するウルグアイに冷静に試合に入った。前半25分、右サイドでMF三好康児(22=横浜M)が突破、ニアを右足で抜くテクニックで先制ゴール。優勝候補に先制ゴールを決め、33492人の観客のうちウルグアイサポーターに圧倒されるスタジアムが静まりかえった。32分には、エリア内でDF植田がカバー二のシュートのタイミングと重なってスパイクの裏で激突。これがVARで、植田にイエローカード、ウルグアイにPKが与えられた。スアレスのPKで同点となり1-1で前半を終えた。メンバー交代せず後半に入る。14分、守備から粘って中盤でつなぎ左サイドへ展開。中島がオーバーラップしてきた杉岡へ渡し、岡崎がゴール前で潰れたあとこぼれ球を三好が再びゴール。2-1と勝ち越した。しかしCKから、冨安が振り切られてヒメネスにニアに飛び込まれてヘディング。またも同点に追いつかれる。38分、森保監督は久保の背中を強くたたいてピッチへお送りだす。守備に重心置かれるなか、日本は耐えて2-2の同点で引き分けに。1999年のパラグアイ大会で獲得した勝ち点1に並んだ。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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