スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2019年5月19日 (日)

体操NHK杯 昨年、鉄棒落下で補欠の谷川翔(順大)が優勝し初の世界選手権代表に 兄・航、萱と3人決定

19日=東京・武蔵野の森総合プラザ 体操のNHK杯男子が行われ、4月の全日本選手権で連覇をした順大の谷川翔(かける)が、全日本での持ち点と合計254・363点で大会初優勝を果たし、初めて世界選手権(10月、ドイツ・シュツットガルト)の代表入りを果たした。谷川は、試合開始前にステージ上で名前を呼ばれると、観客席に向かって投げキッスのパフォーマンスを見せていたが、試合後、優勝を果たし同じ場所で行われた優勝インタビューでは「本当にきょう一日怖くて、本当に怖くて。自分がやってきたことに自信を持ってやるだけだ、と。NHK杯と代表2つを取れてうれしい」と、涙を流し、笑顔の陰で負っていた重圧を吐露した。昨年、全日本で史上最年少優勝を果たしながら、NHK杯の最終種目鉄棒で落下。全日本の優勝をふいにする3位に落ちて、世界選手権代表に入れなかっただけに、昨年の自分を乗り越えての優勝に満足感を漂わせた。また兄の谷川航(わたる、セントラルスポーツ)が0・502点差で2位、3位は萱和磨(セントラルスポーツ)で3人が世界選手権代表に決まった。男子の残り2枠は6月の全日本種目別選手権で選ばれる。全日本では足首のケガの影響もあり最下位の30位だった白井健三(日体大大学院)は23位で、種目別で世界選手権代表入りを狙う。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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