スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2018年12月17日 (月)

バスケットボール協会 五輪開催国枠へ前進の朗報と推進協議会について悪報の記者会見 

16日=東京・文京区 来日中のFIBA(国際バスケットボール連盟)のインゴ・ワイス財務部長(55)は、14年に分裂などガバナンスを理由に資格停止とした日本協会(JBA)の経過観察(モニタリング)についての記者会見を行った。このなかで、まだ決定していない2020年東京五輪での開催国枠について、現在行われているW杯アジア予選で日本が6連勝をあげるなど強化が目に見えて好転している点を「(統一された)Bリーグの発展、指導者、審判の増加などFIBAは日本の熱意、成果に大変満足している」と評価し「日本が開催国枠で出場できることを視野に入れている」と、2019年3月29、30日、アフリカのコートジボワールで開催されるセントラルボード(FIBAの決定機関)で前向きに検討すると‘朗報‘を明かした。5人制と3人制の男女計四つの開催国枠が対象。FIBAは日本の国内リーグ分裂等を理由に、14年、日本協会を無期限資格停止処分に。重い処分に、川淵三郎氏(82=協会エグゼクティブアドバイザー)らによる「タスクフォース」が改革に尽力し15年に解除され、16年にBリーグがスタートした。「モニタリング」は2023年まで行われる。
 
 

 一方悪報も。12月9日付(12日着)でワイス氏の元にメールで元五輪選手などを中心に結成される「日本バスケットボール推進協議会」が、JBAのガバナンス、コンプライアンスを批判し調査を依頼した事実も明かされた。川淵キャプテンは「よくもこういうことを言ってくるなという感じ。何が言いたいのか分からない内容」と怒り心頭に発して会見中血圧が急上昇する一幕も。ワイス氏も推進協議会について話す際には「この場を借りてはっきりとお伝えする」と立ち上がり、時間を作り話し合いの席を設けたが、それを断ってきた不誠実をメディアに報告。
「ならば、黙っておれ、という強い言葉で批判する。川淵氏は82歳だが40代の頭で世界のバスケを勉強され日本を改革しようと努力されたが(推進協議会の)彼らの頭の中身は120歳、日本バスケットボール界の墓掘り役と捉えている」とバッサリ切り捨て、今後も関わらないとした。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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