スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2018年12月23日 (日)

サッカー香川真司「自我を強調できる移籍先を」一時帰国しスペインへの思いを吐露

23日=羽田空港 ドルトムントMF香川真司(29)が、ブンデスリーグの冬季中断期間のため一時帰国し、スペイン1部リーグへの挑戦を熱望した。2018年を振り返って「W杯以外、ケガもあり試合に絡めておらず、(戦力外で練習に)加わらせてもらえないのは非常に屈辱的。悔しさを常に抱えて過ごしてきた」と、自らの苦境を率直に明かした。だからこそ「(スペインへの移籍を)実現させたいし、そのために常々、動いてきた。生き生きとして、より自我を強調できる移籍先でトライしたい。2019年はサッカーをしたい」と、来る年について、笑顔で前向きな姿勢を見せた。以前から願っていたリーグへの移籍を「より自我が出せる移籍先」と、珍しく「自我」と強い表現をしたところに、まだチャレンジできる29歳の覚悟がにじむ。

W杯ロシア大会では、初戦コロンビア戦で日本の大会第1号となる先制PKを奪い、自ら決めた。初戦の勝利が2大会ぶりの16強につながるなど2回目のW杯で存在感を示した。一方、ドルトムントに戻った後は、リーグ戦2試合のみの出場で、926日ニュルンベルク戦を最後に公式戦では17試合連続ベンチ外とかつてない試練も味わう。移籍は1月まだ可能で現在は移籍先をめぐり代理人が水面下で動く。

来月5日に開幕するアジア杯UAE大会に臨む日本代表には「自分の経験上、楽な試合は1つもなかった。ただ、その中で優勝を勝ち取ってほしい。(10番を背負う中島には)今のまま楽しんでサッカーをして欲しい」と、心からのエールを送り、自らをも奮い立たせるようだった。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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