スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2017年8月 7日 (月)

代表レース最後の川内 涙と笑顔で締めくくる「次は福岡」と、市民ランナーに戻って12月予定

 ゴールした川内は自力では立っていられずに車椅子でそのままドーピングコントロールに連れて行かれた。30分ほど経過しミックスゾーンに戻ると、いつも通り早口で代表最後のレースを振り返った。
 
「最低でも入賞って言ってきたんで、最低にも届かず(この成績では)許してくれない人もいるかもしれないが、自分としては日本代表としてやれることはやれました。(自分の力は)こんなものじゃない、と(鼓舞しながら)色々やってきて、色々な方々に応援もしてもらって弱い自分がここまでこれた」と、涙があふれた。今後については、「どんどん世界のマラソンを走って行く。でも、やはり日本代表というのは責任が重い」と、翻意しないと改めて表明した。初めて日本代表として挑んだ大舞台は2011年大邱(韓国)で18位に。ここから公務員と代表ランナーの本格的な2足のワラジにチャレンジし続けた。ロンドン、リオと2度の五輪を逃がした一方、11年大邱から13年モスクワ、今大会と3回の世界選手権に出場し、9位の最高位で締めた。環境に恵まれた実業団選手の成績を時に上回り、日本のマラソンをけん引した6年間だった。
 
しかし市民ランナーとしては止まらない。12月の福岡国際マラソンを目指す、と言い切った。

 

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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