スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2017年4月13日 (木)

男子バスケ新監督にアルゼンチンの名将、ロンドン4位に母国を導いたラマス氏就任 日本協会が正式発表

13日=日本バスケットボール協会(東京文京区) 2020年東京五輪出場を目指すバスケットボールの日本代表新監督に、12年ロンドン五輪でアルゼンチンを4位に導いたフリオ・ラマス氏(52=アルゼンチン)が就任することが13日、JBAから発表された。日本協会の川淵三郎エグゼクティブアドバイザーが12日夜、自身のツイッターで明かしたニュースで、日本と同じようにそれほど恵まれた体格ではない同国を世界トップレベルに導いた同監督の手腕に、1976年モントリオールを最後に五輪から遠ざかっている男子に再建を託す。2011年から同氏との交流があり、リオ五輪後に交渉を始めた東野技術委員長は合意に達した後、この1週間で契約に至ったと明かし「国際的にも発信力がある方。日本代表のビデオに対して細かなコメントを下さるなど分析もしてくれた。女子に比べて何故男子は・・・と言われた」と、国際的な名将の就任感激した様子だった。ラマス氏は日本協会を通じ「プロジェクトに大きな関心を抱いた。私がプロとして成長できる機会でもある」とコメント。バスケットボールは五輪開催国の出場枠がなく、2019年のW杯中国大会でのベスト16がひとつの出場ラインとFIBA(国際バスケットボール連盟)からは「お達し」がある。

 国際連盟の会長はアルゼンチンのムラトーレ氏で、両社は良好な関係で同国の有力監督が日本を率いるのはプラスに働く。日本代表は現在、セルビア出身のルカ・パビチェビッチ氏が監督代行を務めており、6月の東アジア選手権まではルカ氏が指揮を執り、ラマス氏は7月1日に正式に就任。20年に出場するためにはW杯の一次予選(17年11月)からスタートする長いスパンとなるため、契約は大会ごとに見直しされる模様だ。今後スタッフの交渉を行う。
 
ラマス氏のコメント(協会を通じてのメッセージ配布)日本のバスケットボールにはまだまだ向上の余地があり、私はしっかりと組織だったプログラムの下で進めていきたいと考えています。日本にはエネルギーに溢れ、助け合い、集団的に成長し、チームの一員としてプレイできる若い有望な選手たちがいます。(中略)私はこの挑戦を興奮とともに受け止め、日本のファンを喜ばすことができるような素晴らしい仕事をしたいと思っています。(中略)チームが潜在能力を最大限引き出せるよう、皆さんと一緒に精一杯頑張っていきたいと思っています。

 

[ 前のページ ] [ 次のページ ]

このページの先頭へ

スポーツを読み、語り、楽しむサイト THE STADIUM

増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

最新記事

スペシャルインタビュー「ロンドンで咲く-なでしこたちの挑戦」