スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2015年3月13日 (金)

「サッカー日本代表新監督 ・ハリルホジッチ監督が持っていたカバンの中身は・・・」日本初の食事は天ぷらに

記者会見の壇上にあがる際、眩しいほどの大量のフラッシュを浴びている監督が黒っぽい大きなカバンを持参しているのが見えた。ビザの発給も終わっているので書類も必要ないし、調印もこの日済んでいるので万年筆も必要ないのに。会見が終わり、霜田技術委員長に取材し、その中身が分かった。

 監督は、日本代表のオファーを受けて2週間、ビデオで昨年のブラジルW杯全試合、今年のアジア杯全試合、欧州のクラブに所属する選手個々の試合などをチェック。霜田委員長からももちろん資料は手渡してはあったそうだが、監督はそれぞれの顔写真や、いつ、どこで、どんな試合に出場したかを全て書き込んだ「ハリルホジッチファイル」を自分で作って持ち込んだのだという。
 
「これまでの監督会見でも、自分で手元に作ったファイルを持ち込んで会見したのは彼が初めてではないでしょうか。万が一(報道陣から)質問が出たら、これを観て個別に答えられるように、と準備して持ち込んだんだそうです」12日の理事会後、霜田委員長は、監督について「勝利についてはどこまでも完璧主義者」と話している。会見に持ち込んだカバンには、選手の資料データだけではなく、言葉通りの完璧主義の徹底ぶりと、すでに勝利に向かって代表の指揮を執っているというプロフェッショナルな姿勢をも詰め込まれていたように思う。14日は、大仁会長、霜田委員長、協会の幹部らと、日本で初の会食に天ぷらにチャレンジするという。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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