Jリーグ第13節「西野朗監督、厳しいポジションにやりがいを感じながらピッチに立った」神戸初陣は飾れず鹿島に1-2でスタート
「西野監督 攻撃カードで先手の、らしさも見せる」
26日=神戸 ヴィッセル神戸の西野朗新監督が、ホームズスタジアムに鹿島を迎え、初指揮に臨んだ。前半7分、中盤での奪い合いから鹿島・青木にパスで突破され、このボールがジュニーニョに。早くも先制されてしまった。後半6分と、またも立ち上がりに中央でボールを奪われ、鹿島の鋭い縦攻撃から興梠にゴールを許してしまった。
後半、ガンバで「アクションサッカー」を築きあげてきた西野監督は、朴に代えて田代有三を投入、先にカードを切って試合を動かす。続けて交代をしながら攻撃的な布陣に代えていく「メッセージ」が選手に伝わり、前半とうって変ってボールを保持しながらチャンスを作る。交代枠を使いきって迎えたロスタイム、大久保を起点に田代がゴールを奪ってなおも攻め続け、鹿島の8本に対し16本のシュートを放つ「超攻撃的な西野サッカー」の片りんは見せた。この日は2万2766人が詰めかけ、ホームでの2万人越え09年の4月以来、実に3年ぶり。西野監督のアグレッシブな姿勢に、サポーターの期待感が表れた。
西野監督 後半になってボールを持って危険なエリアに入るようになった。リードされた中でも少し形になったかな、と思う。あれを続けていかないといけない。正直、選手全員のスタイルを把握しているわけではないが、中盤を少し変えていく必要はあるだろう。自分たちでパスを保持してアクションする中で崩す。それをしていきたい。久々にワンプレーの厳しさ、ゲームのテンポの違いなどを感じた中で、ヴィッセルがグループでゲームを進めていく良さなど、色々な可能性を感じたゲームだった。厳しいポジションにいるな、と改めて感じたし、新しいチームを率いる一歩目のゲームだった。現状と未来に、やりがいを感じながらピッチに立っていました。