日本代表「タジキスタン戦、北朝鮮戦メンバー発表」FW前田遼一が復帰、内田も招集
サッカー日本代表の、W杯3次予選、タジキスタン戦(11日キックオフ日本時間午後6時、ドゥシャンベ)、北朝鮮戦のアウェー(15日=平壌、キックオフ16時)2連戦のメンバーが発表された(1日、東京文京区サッカー協会)。代表は、タジク戦前、5日に日本を出発し、ドーハへ。気温が高いドーハでトレーニングを4日間行って、ドーハからはチャーター便でタジクに入る。また、北朝鮮へは北京経由で14日に入る予定となっている。
GK:川島(リールセ)、山本(清水)、西川(広島)
DF:駒野(磐田)、今野(FC東京)、栗原(横浜M)、伊野波(ハイデュク・スプリト)、長友(インテル)、槙野(ケルン)、内田(シャルケ)、吉田(VVVフェロン)
MF:遠藤(G大阪)、中村憲(川崎)、阿部(レスター)、長谷部(フォルクスブルク)、細貝(FCアウグスブルグ)
FW:前田(磐田)、李(広島)、岡崎(シュツットガルト)、ハーフナー・マイク(甲府)、香川(ドルトムント)、清武(C大阪)、原口(浦和)
FWには、1月のカタールアジア杯で優勝を経験している前田遼一(磐田)が復帰。清武清嗣(C大阪)、原口元気(浦和)の五輪代表メンバーも入った。また、けがの離脱以来、まだクラブでは出場していない、DF内田篤人(シャルケ)を招集。理由について、ザッケローニ監督は、「選手の情報を集める中で、(内田は)この2試合ベンチに入っており、フィジカルよりもテクニカルチョイスでベンチだったとの情報を得ている。試合から離れたのは1ケ月で、あまり心配はしていない。身体的な特徴を見ても、あまり時間がかからず現場復帰が可能な選手だ。練習もしっかりやっている」と、自身の視察での手ごたえを説明した。
また前田の復帰について「バランスを考えて選んだ。このポジションでの選択を増やしたかった。前田は代表に貢献し、これからも貢献してくれるだろうと期待している。少し離れていたが、チャンスがあれば常に呼ぶつもりだった。FWの選手の特徴はそれぞれ異なる。前でのバリエーションを持ちたいと思う。コンセプトを変えずに、バランスを保ちながらいい結果を出したい」と話した。
(会見から要旨のみ抜粋)
ザッケローニ監督 タジキスタン戦は、特に精神面のコントロールが重要になる。2戦目については、前回は(ホーム、1-0)終了間際でゴールを取ったが、今回はアウェー。また忘れてならないのは、彼らはW杯にも出場している強豪であるということだ。できるだけ多くのチャンスを作ることでアプローチをしたいと思っている。
ースタッフの北朝鮮現地視察の報告を受けての感想を。
監督 タジクに関しては、ピッチコンディションがあまりよくないとは聞いている。先日の長居のような(日本に有利な)ことはないし、私たちのサッカーには芝がいいほうが有利だ。北朝鮮に関しては、競技場の変更を受けて視察に行ったが、人工芝で状態もいいと聞いている。人工芝は、代表監督になって経験はないが、個人的には慣れの問題なので、前日練習で確認できればと思っている。
ードーハとドゥシャンベでは気温も違う。なぜドーハでの事前合宿を選んだのか。
監督 やはり慣れている場所なのでトレーニングをしやすいと思ったし、現地での事前合宿も考えたが、寒い土地なので辞めた。そして、暑いところから寒いところに行ったほうが体にも楽なので、ドーハにした。
ー長い合宿になるが、どういう楽しみがあるか。
監督 まず、私にとってもアウェーでの2連戦、これくらいの長い移動をしての遠征は初めてなので、楽しみにしている。選手と一緒にいるのはとても好きなので楽しく思いますし、一緒に成長できるいい機会だと思追う。選手は、嫌になるかもしれないけれど(笑)。私にとっては12日間も短いと思う。
ー原口、清武の五輪組の招集と期待について。
監督 クオリティがあって、期待している。出るかでないかにかかわらず、非常にレベルの高い選手と練習をすることによって成長を促進するだろう。現時点で、A代表の準備はできているが、もちろん将来的にはもっと大きな期待を寄せているし、私自身、経験は大事だと思っているが、それ以上にクオリティは大事だとも思っている
ーメンバーがあまり変わっていないが。
監督 この試合で突破を決めたい、と思っている。このメンバーは、リーグ戦での活躍のパラメーターを基準にして選ばれている。それに見合った選手が選ばれている。これまでは代表に初めて入ってくる選手がいるは、今回は、そういうことはなかった。五輪は平行しているので、権田選手に関しては、五輪代表に行ってもらおうと思った。五輪も、代表もともに進んでいきたい。
原技術委員長 今回は代表スタッフの中にも関塚監督が入り、話をした中で、代表は11月16日に(この遠征から)帰ってくるし、五輪は11月17日に出発してまたドーハに行くことを思うと、両方は難しい。権田、酒井は、2人とも五輪に、となり、前の2人は代表に、という判断です。