スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2011年8月20日 (土)

「これからは色々なプレッシャーを背負って勝たねば」佐々木監督 「後半はプラン通リ、なでしこの弱点をつけた」選抜・星川監督 試合後のコメント 澤、宮間、近賀、選抜宮本、木龍、小林

「ドイツからの成長は感じた」=佐々木則夫監督 きょうは選抜の選手たちのほうが光った。きょうの後半の反省を五輪予選でしっかりつなげたいと思う。前半の戦いでも切り替えの早さ、間の取り方、リズムなどはドイツで学んだ、成長した部分だったと感じた。これからは、表彰の重み、相手からの徹底したマーク、色々な意味でプレッシャーをいつも背負っていかなくてはいけない。相手にとっての目標となる中で、結果を出していく。それがこれからのなでしこの試練になると思う。

「なでしこの弱点はつけた」=星川敬監督 試合の内容では、想定外のところがもう少し少ない傷で終わっていればと思うが、チームの練習がわずか1日という短い中でも、選手のすばらしいクオリティを見せて、(監督が意図した)狙い通り、後半は高い位置に上がって、相手のウィークポイントをつくことができた。選抜の選手が練習からしっかりやってくれたからだ。宮本選手(ともみ、伊賀くノ一)の経験は内容を見ても、結果からもまだまだやれると感じた。

「目標はまだ先に」=宮間あや 後半は、初めて一緒にやる11人になった場面もあり、悔しさは残るが、それでも悪いという試合ではなかったし前向きにやっていきたい。後半はシュートに持って行かれる場面が多く、全員で守備面をもう一度修正しないといけないのと、攻撃も組み立てなどうまくいかなかった点を確認する。(W杯優勝で注目を浴びて)とても有難いですが、なでしこリーグにもたくさんの方に足を運んでもらえるようにしたいし、選手にとっては、五輪の金が一番大きな目標です。

「課題が出たことも収穫」=澤穂希 3点しっかり取れたが、2失点は自分たちのミスから。もっと質をあげていかないといけないと思うが、きょうは課題が出てよかったし、全員が試合に出られたことは予選を戦う上でもとてもよかった。失点の場面は修正していかないと。(両チームで)5点入って見ていた方々には楽しんで頂ければうれしい。(予選について)中国でのアウェーは慣れている。大切なのは(相手や国の環境ではなく)自分たちのコンディションのほうです。

「この試合をやってもらって本当によかった」=近賀ゆかり  後半はバラバラになってしまった。ボールの奪い所、カバーリングなど初めてやるメンバーだった面もあるが、それは関係ないし、どんなメンバーでも、どの状況でもしっかりとできなければ厳しい予選は勝ちきれないと思う。(過去の予選の経験から)やはり守備面での安定が欠かせない。ドイツW杯では、こちらが守る時間が長かったり、忍耐している時間があってそこから展開することになったが、アジアは逆に、こちらが圧倒的にボールを持って攻めることになる。そういう時にちょっとしたミスから奪われたときの「リスク管理」などが非常に重要だと思う。きょうの試合を選抜とできたことで課題も改めて分かり、やって本当に良かった。

「自分の中の可能性に手ごたえを見つけられた」=選抜・宮本ともみ 短い練習しかできない急造のチームだったが、選抜のみな意識が高かったし、前半3点のリードでのハーフタイムでも、ここから諦めないでしっかりやっていくことを確認できた。自分自身の可能性も感じ、出し切ることができたし、なでしこだけではなく、リーグに素晴らしい選手がたくさんいることを皆さんに知ってもらえたのがうれしい。やはりどこのチームでも慣れている「4-4-2」ということでやったが、ブロックを作ると(なでしこは)やはり攻めあぐねている幹事だったし、W杯のイングランド戦と同じように(選抜の1点目は)カウンターからの失点。なでしこが五輪出場権を取るためにも本当に役に立てたと思う。

「来年の五輪に出られるように」=木龍七瀬 本当に貴重な体験ができた。後半になって、高い位置から攻めていくよう星川監督に指示され、思い切って行った。(ゴールシーンは)イメージ通りだった。もっとシュートを打てるように積極的な姿勢を90分持ち続けたいと思った。それができるようになり、来年の(五輪)本大会でメンバーに選ばれるようにがんばっていきたい。

「楽しく、良い試合ができた」=小林弥生 後半からリズムを変えるように役目を与えられていて、その狙いはできたかな、と。監督からも、後半にもう一度戦術を徹底して(高い位置から攻めて、守備ではブロックを作る)行こうと言われ、みな短い練習しかできなかったが、しっかり集中してやるうことができた。昔一緒にプレーした仲間との時間はとても楽しく、お互いに高い意識で対戦できてよかった」

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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