「サッカー日本代表キリンカップ、ペルーにスコアレスドロー」3バックにトライも今後に課題
サッカー日本代表は、キリンカップ(新潟・東北電力ビッグスワンスタジアム)で、ザッケローニ監督就任後、公式戦では初となる3-4-3の布陣をスタートから敷いてペルー戦に臨んだ。帰国したばかりのMF本田圭佑(24=CSKAモスクワ)、DF長友佑都(24=インテル・ミラノ)ら欧州で終盤のタイトル争いなどをした選手たちは、「疲労を考慮して」(ザック監督)スタメンから外れたが、西大伍が初出場、仙台の関口訓充は初先発と、9月のW杯アジア予選に向けての戦術、選手のトライアルともなった。
日本がこの試合に勝つか引き分ければ、昨年の南アW杯デンマーク戦以来となる日本代表の無敗記録を新たに13にまで更新、ザック監督もすでに日本代表記録となった就任からの無敗を「9」に延ばす。
前半は、初の3-4-3で臨んだものの、中盤の動きが機能せず、3トップにチャンスボールが全く入らない。左の安田、右の西とも動きがなく、ビルドアップができずに前半は、無得点で終了した。
後半、前日帰国したばかりの本田を西に替えて投入し、安田を左サイドに落として4バックに修正。中盤に本田、岡崎、関口を並べて、従来のシステムでもあ
る、4-5(2-3)-1で活性化をはかった。10分には本田が左足のFKでペルーゴールを脅かすが得点にはならず、22分、ザック監督が動く。
イタリアカップ戦を手にした長友を関口に、前田と李を替えて試合を決める手を打った。さらに、興梠と安田、伊野波と森脇と替えたが、逆に組織的な 守備ができずに再三ペルーにチャンスを作られて劣勢に。3分のロスタイム、本田がゴールへドリブル突破を試み、ここでファールを誘ってFKのビッグチャン スを獲得。ラストチャンスに、遠藤がFKを蹴ったがゴール上に流れてスコアレスドロー。選手の悪コンディションを、次戦のチェコ戦(7日)までにどこまで あげられるかが課題となった。