スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2010年10月12日 (火)

今年の日本代表最終戦は、韓国とスコアレスドロー

前半12分に駒野が負傷、市内に救急搬送されるというアクシデントの中、15分に右サイドに内田を投入し、早くも交代カードを切るビハインドで試合が始まった。日本はアルゼンチン戦とは全く異なった厳しい試合展開で真価を問われることに。

前半は、互いが体を張ってボールを奪い、ポジションを潰しあう激しい流れの中、パスを連続してつなぐこともできずシュートに持ち込むことができない。特に韓国は、日本の縦攻撃を封じるためアンカーを置いて徹底的にチャンスをつかむ堅い守備でリズムをつかみ、さらに、サイドを広く使った攻撃に、内田、長友が守りに時間を奪われてしまう。本田が2本のシュートでゴールを脅かすものの、得点はできず、前半は両チーム無得点で終わった。

後半もメンバーを代えずにスタート。韓国の早いプレスとカウンターにペースをつかむことのできない日本に対し、韓国は怒涛の攻撃でゴールに向かい先制点を奪おうとする。27分、運動量の落ちた香川に代えて細貝をいれ、ここで4-3-3のシステムに、細貝が長谷部、遠藤よりも少し下がった形で攻撃を厚くし1点を奪いに出る。これで前線の動きが生まれ出した。34分、右サイドの松井に代えて金崎を入れ、ザック監督は攻撃をたたみかける交代で1点への執念を見せる。35分、韓国のセットプレーからの決定的なヘディングを西川がキャッチ。残り10分の激闘に入った。
41分、本田が中央付近で奪ったボールを遠藤と代わった中村憲とともにゴール前へ運ぶ。自ら持ち込んで左足でシュートしたがキーパーに阻まれた。
 
最後まで激しい運動量とめまぐるしい展開の中、結局無得点のまま終了。2月、5月と2敗した相手に勝利はならず、引き分けに終わった。日本の今年の代表日程はこれで終了する。

尚、駒野は病院で診断の結果、右上腕部の骨折と判明、ギブスで肩を固めた状態で13日に帰国する。

○試合経過(日本=日、韓国=韓)
(日)交代:前半15分 駒野→内田
(韓)警告:前半45分 辛炯ミン
(韓)交代:後半01分 辛炯ミン→奇誠庸
(韓)交代:後半21分 崔成國→廉基勲
(日)交代:後半27分 香川→細貝
(日)交代:後半34分 松井→金崎
(韓)交代:後半37分 崔孝鎭→車ドゥリ
(韓)交代:後半37分 廉基勲→兪炳守
(日)後半41分 遠藤→中村

○チームデータ
日本
シュート:6本
直接FK:16本
間接FK:0本
CK:5本
GK:8本
支配率:56%
警告:0回
ファール:20回

韓国
シュート:8本
直接FK:20本
間接FK:0本
CK:4本
GK:12本
支配率:44%
警告:1回
ファール:8回

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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