スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2010年10月13日 (水)

松井、パクチソン、ザック監督 試合後コメント

■「トラップが…」=松井 あの(チャンスの場面で)トラップがもう少ししっかりできていれば…ハンドもあった。できるだけ前のほうでボールを落ち着かせていきたいと思っていたし、圭佑(本田)ともポジションチェンジをしながらスペースを造ろうと話しはしていたが、なかなかできなかった。もっと分かりあわないといけないと思う。今日は中盤の試合をどちらもしようとする展開だったが、アルゼンチンの時にはあった、サイドのスペースは、今日は韓国に消されていた。この2試合は、とにかく自信になった。これを続けていかなくてはいけないし、僕ら若い選手、うーん僕も若いということで、若い選手がそういう気持ちで個々のクラブでプレーをしないと。新監督になって、色々と課題が出ることはむしろいいこと。次につながるものだ。アジア杯まで空いてしまうが、それを忘れずにやりたい。

■「どちらもワイルドだった」=パクチソン(ベンチにいたが、日本のプレスにも対応してくれた) どちらのチームもワイルドにプレーをしていて悪くはなかった。ただ、私たちのほうがもっと経験と練習が必要だと感じた。

■「親善試合ではない雰囲気の試合だった」=ザック監督 アルゼンチン戦同様、親善試合という雰囲気ではない中での試合だった。韓国はガッツを前面に出し、日本はテクニックでポゼッションを高める、お互いそういう持ち味を出す試合になったが、日本にはできたところもできなかったところもあった。試合前、韓国のフィジカルの強さを生かしたセットプレー、そしてカウンターに注意することを指示していた。そして、アウェーもホームと同じようにやってくれ、と話しをしていた。サイドチェンジはうまく行っていたし、右サイドからの攻撃はよかった。日本がスペースを作り出せたときは、どんな相手でもかなり怖いチームになれる。チームの目標はいくつかあるが、先ずは選手を良く知ること。それと日本の選手には能力があるという自信を植えつけることだ。今後、試合の流れを読むことも課題のひとつになる。横パスだけでも縦パスだけでも試合はできない。大事なのは、今日のように最後の5分になっても攻撃的な姿勢を崩さないことだ。

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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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