スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2010年4月 9日 (金)

岡崎慎司インタビュー(1)「GOOOOOOOAL!!~FWという生き方~」

FW岡崎慎司は進化する

―FWの喜びは?

岡崎 もちろんゴール。

Img_interview04_1

―ピッチでいやなこと

岡崎 ないです。削られるのも、つかまれるのも、ゴールできなくて非難されることも、ケガも、全部サッカー。

―ではうれしいこと

岡崎 ゴールを決め、みんなが自分に向かって駆け寄ってくる瞬間。自分が喜んでピッチを走り回ると、みんなが駆け寄ってこられないんで、集まってもらえるのにちょうどいい、かなり中途半端な場所でポーズする。ああ見えて、綿密に考えて喜んでます。

―FWとしてのスタイル、或いは武器。聞くまでないでしょうか

岡崎 ゴロでも飛び込むダイビングヘッド。体を張る。

―FW岡崎慎司は

岡崎 進化するFW

―こだわり

岡崎 ないことが、自分をここまでにしてくれたと思う。

―ご自分の性格は?

岡崎 大雑把で面倒くさがり。嫁さんに申し訳ないんすけど、子供の面倒は見てもオムツ替えたり、家事も全然ダメ。

―生まれ変わったら?

岡崎 またFWをやります。もしもうひとつできるならゴールキーパー。ファインセーブでダイビングヘッドをビシッと止めてみせますよ。

―憧れのFWはやはり・・

岡崎 ゴンさん(中山雅史、札幌)。どうしてあんなところに飛び込めるんだろう、という場所に行く勇気。42歳で、まだまだ上手くなれる、といえる向上心。フォワードってだけじゃなく、人としての気持ちに憧れる。

―彼が98年フランスW杯ジャマイカ戦で、骨折しながら走り続けた伝説は?

岡崎 報道で知りました。信じられない。

―FWという仕事は?

岡崎 批判されるし、非難されるし、野次も浴びるけれど、苦しんで苦しんで最後にゴール一本でそれを静まらせる快感を味わえる、M的仕事。そこが自分に合っている。

―なるほど。では、げん担ぎは?

岡崎 試合前に家を出るときには必ず、嫁さんと子どもと3人で円陣を組む。みんなで「頑張りましょう!」と大きな声を掛け合う。

―モットーはやはり・・・

岡崎 一生、ダイビングヘッド。


[ 1 ] [ 2 ] [ 3 ]

[ 前のページ ] [ 次のページ ]

このページの先頭へ

スポーツを読み、語り、楽しむサイト THE STADIUM

増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

最新記事

カテゴリー

スペシャルインタビュー「ロンドンで咲く-なでしこたちの挑戦」