スポーツライター増島みどりのザ・スタジアム

2010年4月19日 (月)

大久保嘉人インタビュー(1)「GOOOOOOOAL!!~FWという生き方~」

4年前に届かなかった場所へ

―FWの喜びは?

大久保 ゴールの瞬間。歓声も何もかも、音が全く聞こえなくなって、ゴールネットとボールしか視野に入らない、自分だけの世界にいるような不思議な一瞬がある。あれを味わうとき。

Img_interview05_1

―ピッチでいやなこと

大久保 シュートを外す。

―うれしいこと

大久保 うーん、プレー中に、ここだ、ここにくれ!と思ったときにそこに来るパス。この辺にきたら、こんな風に打って最後はこうなるって、プレー中、頭にパッとイメージが沸く。そこに本当にボールが来ると、キターっ!!て、うれしくってもう最高。

―FW大久保嘉人

大久保 がむしゃら

―武器は

大久保 スピードに乗ったドリブル

―性格

大久保 もちろん負けず嫌い。

―FWとしてのモットー

大久保 なんやろ・・・人の嫌がることをする。

―どういう意味で?

大久保 今、オレがこういう動きをしたら、こんなステップ切ったら、このDFは凄く嫌だろうな、しんどいはずだ、って常に考えながらプレーしてますね。

―好きな選手

大久保 昔はロマーリオ。

―げん担ぎは?

大久保 何も。何でも適当。

―何をやってもうまくいかないときは?

大久保 運に任せる。何であんなミスを、シュートを・・・なんて思っとったらゲームに置いてきぼりになるだけだから、さっさと切り替えるしかない。

―FWとはどういう仕事だと?

大久保 +と-の両極。1点取ったらやっぱりお前しかないよと言われ、1点取れなければ、もうお前なんていらない、と言われる。磁石の+と-という感じ。

―生まれ変わってサッカーをやるとしたら、やってみたいポジションは?

大久保 絶対フォワード。何度サッカー選手になってもフォワードで。


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増島みどり プロフィール

1961年生まれ、学習院大からスポーツ紙記者を経て97年、フリーのスポーツライターに。サッカーW杯、夏・冬五輪など現地で取材する。
98年フランスW杯代表39人のインタビューをまとめた「6月の軌跡」(文芸春秋)でミズノスポーツライター賞受賞、「GK論」(講談社)、「彼女たちの42・195キロ」(文芸春秋)、「100年目のオリンピアンたち」(角川書店)、「中田英寿 IN HIS TIME」(光文社)、「名波浩 夢の中まで左足」(ベースボールマガジン社)等著作も多数

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